慰謝料請求のための証拠

慰謝料請求をするためには、どの程度の証拠が必要ですか。

どのような原因で慰謝料請求をするにしても、相手が事実を否認してくることを前提に証拠を収集しておくことが不可欠です。

相手は必ず「否認」する

例えば、夫が見知らぬ女性とホテル街を歩いていたなど、常識的に考えて、まず不倫をしていることが間違いないという場合であっても、証拠もないのに慰謝料請求すれば、不倫を否認されることはもちろん、ホテル街を歩いていた事実まで否認されます。
いくら確かな事実を突き付けても、それを裏付ける資料がなければ、裁判のうえではそのような事実はなかったものとして扱われてしまうのです。
そのため、弁護士に依頼して慰謝料を請求する、あるいは裁判を起こす場合は、相手が事実を否認することを想定して、証拠固めする必要があります。

不倫の証拠とは

ラブホテルに入る様子が撮影された調査会社のレポートは、不倫の証拠として非常に価値が高いのですが、調査依頼には高額な費用がかかることが多いですので、その点は慎重に検討すべきです。
その他には、電話の通信履歴、メールのやり取り、不倫を認める書面や音声データ（問い詰めたときに録音したもの）、ホテルの領収証、クレジットカードの明細書（ダブルベッド、2人分の食事など）も証拠となり得ます。
一つの証拠だけでは立証が困難な場合でも、複数の証拠が相まって不倫関係を認めうる場合もあります。

DVの証拠とは

DVの場合、その行為自体を否認してくるほか、あるいは「逆に暴力を振るってきたので手で抑えて制止しただけ」と反論してくるケースもあります。
DVに関する証拠としては、診断書、患部を撮影した写真、言い争いのときの音声データ、家族の証言などが挙げられます。
傷は徐々に治癒していくものですので、直ちに写真撮影して証拠化すべきです。また逆に時間が経って患部が腫れ上がってくるケースもありますので、その際も写真に残しておくのがよいでしょう。

横須賀・三浦法律事務所のサービス

今存在する証拠によって勝訴可能性がどの程度あるか、あるいはその可能性を高めるために、どのような証拠を収集するのが好ましいのかについて、事案に即した適切なアドバイスをいたします。

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